処暑 第31号
代表質問をいたしました
平成17年6月23日、第25回定例県議会において自民党会派27名の代表として、初めての代表質問を致しました。 【1】「世界に光る奈良県づくり」について 【2】新長期ビジョンの進捗状況について 【3】県施設への指定管理者制度への導入について 【4】発達障害者に対する支援施策について 【5】教育問題について 【6】子どもを犯罪の被害から守る条例について |
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「世界に光る奈良県づくり」を目指すうえで、海外から観光客を誘致するには、東アジアからの旅行者への対応と近府県との連携が不可欠と認識しているが、県として海外からの観光客誘致にどのように取り組むのか。
今後の観光施策の方向として、「外国人観光客の誘致」を、「宿泊観光の推進」及び「新しい魅力の創出」と並ぶ3つの戦略の1つとして、平城遷都1300年を目標年次とする「観光戦略」を策定中。
本県をアピールするうえで、テレビ、映画、映像は非常に影響が大きいと考えるが、2年目を迎えたフィルムコミッションのこれまでの成果と今後の展望、展開について伺いたい。
昨年4月21日に「フィルムコミッション・奈良県サポートセンター」を設立後、約100件の撮影に関する情報提供などの支援を行い、このうち41件が撮影に至っている。実際の撮影にあたりましては、民間のNPOフィルムコミッションとか、大和桜井フィルムコミッションなどと連携を図りながら、エキストラの調達とか撮影場所とのロケ調整など様々な支援を行っている。
県民、国民の財産であるキトラ古墳、高松塚古墳の壁画について、現地での保存公開を望むが、県として保存にこれまでどのように関わってきたのか、また現在の保存対策状況はどうか。さらに、将来の保存公開についてどのように考えているのか。
現在、文化庁において「特別史跡キトラ古墳の保存・活用等に関する調査研究委員会」及び「国宝高松塚古墳壁画恒久保存対策検討会」をそれぞれ設置されており、今後の保存・活用について検討がなされている。 |
来年4月に14施設に指定管理者制度を導入するとのことであるが、今後どのような手続きを踏むのか。
公募する施設については、7月上旬から募集要項を配布し、事業者の募集を開始。事業者による事業計画書等の作成期間として約2ヶ月間を確保し、募集〆切は8月下旬を予定。公募しない施設についても、指定管理を行わせようとする団体に、8月下旬までに事業計画書を作成、提出させる。
指定管理者制度を導入することにより、どのような効果を期待しているのか。また、民間業者がノウハウを活かし、より一層の効果を発揮するために、どのような工夫をするのか。
住民サービスの向上と経費の節減を期待。
民間事業者では施設のサービスの質が低下したり、利用料金が引き上げられたりすることがあるのではないかという懸念について、どう考えるのか。
指定管理業務開始後、地方自治法の規定により、毎年度終了後に事業報告書を提出させるほか、必要に応じて状況報告、実地調査を行うとともに、必要な指示を行う。指定管理者がその指示に従わない場合は、指定の取り消し、業務の全部または一部の停止を命じることも可能。
今回制度を導入しなかった公の施設についても、順次拡大すべきと考えるがどうか。
指定管理業者制度の導入対象としなかった公の施設についても、恒久的に県直営での運営を続けていくと決めたものではなく、そもそもの設置の必要性や管理のあり方を見直すとともに、今回の14施設における制度導入の効果を検証しながら、引き続き指定管理者制度への移行の可能性についても検討していく。 |
発達障害者支援法が去る4月に施行され、本県においても乳幼児健診等による早期発見や親が気軽に相談できる体制整備、学校卒業後の就労支援など、乳幼児期から成人期に至る各ライフステージに対応した支援体制の早急な確立が必要と考える。県として、発達障害の発見・相談・療育及び就労支援についてどのように取り組むのか。
本県においては、発達障害者やその家族に対する総合的な支援を行うための「発達障害者支援センター」を、障害児施設に委託する方法により、平成18年1月に開設する方向で検討中。 |
本県の不登校の実態はどのようなものか。また、県として不登校の生徒・児童への対策をさらに充実すべきと考えるがどうか。
本県の平成15年度における不登校児童生徒数は、小学校で340人、中学校で1,313人、高等学校では287人で、全年度より減少したものの、依然として憂慮すべき状況にある。
子どもに善悪の判断をしっかりと考え、教師が範を示し、教え導く必要があると考えるが、これについての認識と取り組みについて伺いたい。
県教委では、家庭での子育てと躾のポイントを簡潔にまとめた「親学サポートブック」や「家庭教育7か条」を保護者に配布するなど、家庭教育の支援に努めている。 |
(1)本条例の提案にあたり、その必要性と検討の経緯、経過について伺いたい。
最近、子どもを狙った凶悪犯罪が多発しており、子どもを取り巻く治安情勢は非常に深刻な状況。また、地域では保護者・地域住民・学校関係者及び所轄警察署員等が一丸となり、様々な子どもを守る取り組みが、従来にも増して積極的に行われているが、依然として、声かけをはじめとする「子どもに不安を与える事案」が多発。 |