若草 第34号
平成18年2月定例会一般質問
【1】高市郡内の諸問題について 【2】平城遷都1300年記念事業における平城京・広域ネットワーク事業として、 県内各地域とりわけ明日香村を中心とした飛鳥京地域では、どのような展開 をしていこうと考えておられるのか伺いたい。 【3】「安全で安心して暮らせる奈良県」を創成していくため、本年の県警察が取 り組まれる基本方針について伺いたい。 |
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1)第3次明日香村整備計画について、これまでの進捗状況と今後の計画推進の取り組みについて伺いたい。
明日香村は、国民共有のかけがえのない財産を有しており、県としても、明日香村整備計画はもとより、国と連携した交付金等により支援に努めているところでございます。第三次明日香村整備計画においては、現在、平成12年度から6年目を迎えましたが、この間、県事業では万葉文化館の整備や広域連絡幹線道路である県道桜井明日香吉野線の奥山−小原間等の道路整備、明日香葛城自転車道整備、平田川等河川改修が既に完了、また、村事業では、村道入谷新道線の整備や飛鳥駅前環境整備等が完了したところでございます。事業費実績は、県事業が約74億2千万円、村事業が約50億円の計124億2千万円となり、進捗度は約40%で、当初の予定には達していないところでございます。これは、貴重な歴史的風土を持つ明日香村であることから、事業の推進に当たって、特に地権者との交渉やルート検討等の事業調整に十分な配慮が必要であること、また、埋蔵文化財の調整等が必要となる等が主な要因と認識しております。
2) 国営飛鳥歴史公園キトラ古墳地区の整備を具体化するにあたって必要となる都市計画変更について、今後どのように手続きを進めていかれるのか伺いたい。
国土交通省の都市計画変更案は、2月28日に行われましたキトラ古墳周辺地区基本計画検討委員会において了承され、3月1日に県に送付されたところでございます。その内容は、平成15年に史跡指定されました檜隈寺跡の周辺部を新たに公園区域に編入をするとともに、エントランス機能をキトラ古墳及び檜隈寺跡に近接した場所にそれぞれ配置するなどによりまして、史跡の保存と活用、来園者の利便性の向上を図るものとなっております。今後、県は、住民の意見を反映させるため、3月25日に説明会を開催し、さらに、明日香村の意見聴取、都市計画案の公告、縦覧、都市計画審議会での審議等の手続を経て、都市計画の変更の決定を行うこととしております。都市計画変更後は、国営飛鳥歴史公園の早期整備について、引き続き国土交通省に要望してまいります。
3)史跡高取城跡について、来年度からどのように整備を進めていくのか、その見通しについて伺いたい。
史跡高取城跡につきましては、現在、石垣の緩みや、登山道、散策道に崩落しているところが目立ちまして、来訪者にとって非常に危険なところもございますので、新年度から5カ年計画で、緊急を要する箇所の整備を行うことといたしております。
4)道路整備について
1. 169号高取バイパスの用地につきましては、現在57%を取得しておりまして、課題であった公図混乱の訂正についても、清水谷地区の一部を残していますけれども、地元の協力を得ながら調整中であり、来年度中には解決したいと考えております。 |
平城遷都1300年記念事業の飛鳥京の地域につきましては、飛鳥京ルネッサンス事業を含めさまざまなイベントも実施され、飛鳥・光の回廊や、明日香村まるごと博物館構想の推進に向けたフォーラム等、飛鳥の歴史や魅力を発信する特徴ある事業を実施されております。また、高松塚古墳、キトラ古墳等第一級の文化財を含む国営飛鳥歴史公園や、飛鳥の歴史や文化を発信する特徴ある施設、例えば飛鳥資料館、県立万葉文化館などが立地しております。2010年には、これらの地域資源や施設を活用してさまざまな展示・催事、フォーラムなどの事業展開を期待しているところでございます。いずれにいたしましても、今後明日香村及び関係者と協働して魅力ある事業構築を図ってまいりたいと考えております。 |
平成18年の奈良県警察の運営指針を「県民の期待と信頼にこたえる力強い警察」、サブタイトルを「地域社会との連帯による安全・安心な奈良の実現」と定めまして、この方針を具体化するための重点目標として、第一に、県民が安全・安心を実感できる治安の確立、第二に、安全・安心で快適な交通社会の実現、第三に、県民の立場に立った警察活動の推進の、三項目を掲げております。 |