警察官の大量退職と大量採用により、ベテラン警察官が少なくなるが、採用後間もない、特に警察署に赴任した若手警察官に対して、県民の安全・安心を確保するため、どのような実践教育・訓練を実施しておられるのか伺いたい。
県警察では、平成28年までの10年間で約40%、1000人以上の警察官が新しく入れ替わることになります。これに伴う現場の執行力の低下が懸念されるところで県警察におきましては、強靭な執行力と高い意識を兼ね備えた精強な警察官の育成を期して多種の教育訓練プログラムを実施しておりますが、中でも大量退職、大量採用に伴い増え続ける若手警察官の早期戦力化という問題は組織を挙げて重点的に取り組んでいます。
新規採用された警察官に対しては、採用時教育として、長期21ヶ月短期15ヶ月の警察学校での訓練を行っています。教育訓練を経て警察署に配置され、日常業務において上司から指導を受け、強靭な執行力を養うために、各警察署において毎朝礼時における継続的な逮捕術訓練や柔剣道訓練を通じ、気力体力の厳正につとめています。
また、昨年来プロジェクトチームを設置し、地域警察を中心とした精強な第一線警察を構築するための総合プランを策定し、厳しい治安情勢下で警察力のレベルアップを図る総合的な施策を推進しています。中でもベテラン警察官が長年にわたり習得した各分野の専門的技能や知識を後継者に伝承するなどベテランによる伝承教養を通じた後継者育成方策を充実強化しています。
以上、県警としては現場における執行力の低下、ひいては警察力の弱体化をきたすことのないよう、諸対策を推進して県民の安心と安全確保に万全を期して参りたいと考えています。
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